孤独に苛まれてゆく
自由はどうすれば操れる?
探し物は見つからないもの

時間が過ぎ去ってしまう
背中を押されても
足元は崩れて
目の前には何も無いのに

止まることなく走ることなんて
出来た例がなかった
石に躓き靴が脱げれば
戻って靴を履いて来たから

後ろを見れば恐ろしくなる
何も残ってはいないから
前を見れば哀しみが襲う
何も決められてはいないから

この感情が許されぬのなら
今の自分は罪人だろう
足元に咲き誇る花でさえ
血の色にしか見えないのだから

輪郭がぼやけてやがて消えてしまう
儚く消えるならいっそ無かったことにしてくれ

迷うことなんてなかったはず
どうせ行き着く先は地獄だから
考えることなんて必要なかっただろう
答えなんて初めからないのだから
ここはどこでもないのだから

手を伸ばす 闇の扉へ
冷たくて熱い照明が
無駄に俺を照らすならいっそ
美しく見せてくれ
偽りでも構わないから

どこまで走るのかなんて
決めるのは自分だけだから
どこで止まってしまってもそこは
行き着く先なのだから
さあ、行けるだけ行こう

孤独に苛まれてしまう
自分が小さくまとまってしまう
箱に詰められ 送られるその先は
きっと今よりはマシなところ

止めてしまうなら
言い訳は要らない
負け惜しみなら供給過多だろう
世界はそれでも回るのだから
何も苦しむことはない

誰かの声が聞こえるなら
それは幻でしかない
自分の世界は自分しか造れない
だから壊すのも自分

そして見上げる太陽は
一体どんな色なのか?
識別できない色彩が
のさばるだけなら意味はない
いっそ無かったことにしてしまおう

思い出すらも信じられないのなら
与えることはもう止めよう
得ることすらも放棄して
孤独に苛まれ続けよう
たったひとりのせかいだから
ここにはなにもいらないはずだから
背中の羽根は、どこへ行った?
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