君がくれた言葉が
僕の足を止めるよ
今はここでこのまま
立ち止まっていようか

どこか遠く行くなら
一人が望ましい
誰かの心までは
持ちきれないよ

さあ どこまで
足を伸ばそうか
考えられる道順
全て試してみよう

止まらない時計が
ありがたいから
動かない時間も
何時かは動くだろう

冬の風が窓を叩くそんな夜に出会って
春の雨が僕の心冷たく閉ざしてゆく

きっといつかまた会えるとそんなことを思うと
どんな辛い台詞でさえ暖かくは聞こえない

漂う雲に憧れた
子供心に
今でも戻れるから
あの丘に上ろうか

転んでしたたかに
膝を打ち付けても
泣くことなく走り抜けた
ひび割れたアスファルト

罪の意識芽生えぬまま
身体だけが育って
人を殴るこの拳は
何も受け取れなくて……

種を撒こう
この世界に
一粒から始めよう
緑の粒を

ここで立っているなら
何も変わらないから
いつまでもこのままで
君を見送るよ

自分の心次第
何を守るの?
どこが一番なのか
考えても変わらない

純な僕の気持ちを
汚しているのは誰?
闇に浮かぶ笑顔は
鏡に映った僕

音の存在すら許さぬ絶対の静寂
人の生すら認めぬ冷酷な真実

忘れてしまったのならば
思い出せば良いだろう?
純な僕の言い分だけ
誰もがせせら笑う

繰り返しの無い日々を
どれだけ繰り返せば
今が終わるのだろう?
終わらない日々が
僕の心汚して
そしてさらってしまう

僕の存在すら許さぬ絶対の静寂
全て掻き消してしまうよ人込みの喧騒

君がくれた言葉が
僕の足を止めるよ
ここから始めよう
新しい日々の全て

今はここでこのまま
立ち止まっていようか
いつか歩き出すなら
それもまた良いだろう?
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