傷付けるつもりなんて 無かった
知らなかった 君が月に涙していたなんて
記憶にあるのは 良かった日々ばかり
悲しい顔は 見せないでくれ

傷付けることしか していなかった
そんな筈はない 僕は大切にしていたかった
最後の刻を告げる台詞は 聞かせないでくれ
笑って言わないで さよならなんて

僕らの始まりは 夕日に彩られて
消えることのない思い出ばかり
心の奥に残る 
心の染みになる

君の衝動を突き動かすものは
いつでも僕であって欲しかった
どんなに辛い日々でさえ 君の
風を感じていられた

僕らの終わりは 月に照らし出されて
動くことのない足を踏み締め
現実を抱き締める
現実を受けとめる

傷付けることしか していなかった
嘘だと言ってくれ 僕は大切にしていたんだ
君の優しい声を 姿を 髪を 掌を
最後の刻を告げる鐘は 鳴らさないでくれ
笑って言わないで さよならなんて
僕は 痛くて きっと 涙も出ないから


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