彼女の言葉　　　　


恋をすると贅沢になると誰もが言う

恋をすると臆病になると誰もが言う

そして

恋をすると大胆になると
綺麗になると　大人になると

女になると言う。

私は恋をしている

だからきっと、

今よりもずっと素敵になる。



彼の祈り


彼女の瞳に写る僕は

本当の僕じゃない

それは　今の僕よりもずっと
男らしい僕。

彼女は僕を見ていない

それが時々恐くなる

僕は彼女が好きで　大好きで
どうしようもないくらい

好きだけど

彼女の瞳に写る僕は
僕じゃない

悔しいから　今日も　僕は

人一倍の努力をする



彼女の欲しいもの


彼の隣にいる時の私は

いつでも微笑んでいる

それは狙っている訳じゃなくて

自然と涌き出る笑顔

例えるなら

月に照らされた雪が金に輝くように
風に吹かれた向日葵が揺れるように

当たり前のこと

そんな当たり前の幸せの中で

私はどんどん贅沢になってゆく

もっと、もっと欲しいものがある

彼からの　愛の言葉

私は愛に餓えてゆく



彼の未来


彼女が僕のものになって

僕の世界は広がった

空気の色が分かるようになった
雲の歌が聞こえるようになった
命の光が見えるようになった

だから

僕は決めなくてはならない

彼女とずっと一緒にいるために

彼女と永遠を手に入れるために

現実の中で成長しなくてはならない

責任をもたなくてはならない

誰に強制された訳でもない

これは僕が決めた

僕の未来