一人きり、とよく言う奴がいる。
 けど、本当の所 真の孤独なんてのは
 あり得ない。
 例えば 朝 目を覚ます。そして
 食事を採る。この時、
 口にしている食べ物は 誰かがつくったものだ。
 そう 何をするにも必ず、他人という者との関わりがある。
 真の孤独というものについて、俺はこう考える
 死。
 死は常にそばにあり、生まれた者に等しく降りかかる
 たった一つの 平等。
 そして人は生という足かせを外され、
 真に自由になる。
 つまり、孤独と自由はイコールという訳だ。
 自由を突き詰めると 孤独になる。
 そして死が 訪れる。
 多分、俺の考えは正しくない。
 でも 今の俺の答えの一つがこうなってしまったことに
 俺は何も悔やむ事などない。
 唯一 悔やむべきことは、
 哀しい答えになったことだけだ。


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