自然 不自然
自然だとか不自然だとか、そんなものには意味がない。
進歩した技術を以って医療、などとする。それが神の領域に触れていても。
人はそれを不自然だと言う。
本来、動物だった人間。しかし、動物も医術を持っている。
傷を舐めたり、薬草を食べたり。
人が薬を使うこととどう違うというのか。
要はその種のレベルに応じて、それに関するすべても変化する、ということだろう。
人が四足歩行するのが不自然。
烏が炎を使うのが不自然。
そんなことはない。
過去に戻ってしまったか、未来へ移ろうとしているか、だろう。
結局のところ、そうやってワクにはめたがる人間が、“不自然”なワケで、全ての知識、技術、物質、思想、行為、存在、などなどは“自然”だ。
快楽に埋もれていくのも自然。
死を受け入れるのも自然。
誰が決めたわけじゃなく、
それは、自然というよりも、真理といった方が近いかもしれない。
一つのことを発見すると、その数倍のことが分かるようになる。
そういうことを議論の対象にしたいものだ。