地球。つまり、自然が人間の最大の敵なのならば、人が進化したこの先、文明を武器に無敵になったとき、この星は滅するだろう。
種としての人間は「地球を大切に」なんて口にするが、優位に立っているのは地球だろう?どう考えても。
だったら逆じゃないのか?
「地球に大切にしてもらえるよう、努力しよう」が正しくないか?
自然界で食物連鎖の頂点に立っているのは、肉食動物。その下に草食動物、植物と続く。
肉食動物は草食動物を滅さない。当然だ。
それが地球に住むことを許された者に対する、絶対条件だから。
自らの種をも滅してしまうことになりかねないから。
けれど、人間はそれを破ってしまった。
世界を焼き尽くす程の爆弾を造り、他の種を幾つも滅してきた。
この先、物質文明から精神文明へと進化しなおさなければ、人間種は他の種を巻き添えに、この星を道連れに、大いなる闇の中へと戻って行くことになるだろう。
この星を傷付け、汚してきた存在に対する報いだから。
罪を背負っているのは個人じゃない。全体だ。
その罰を受けるのも。
いまならまだやり直せるかもしれない。
可能性は有る。
下らない生き様に八十年も費やすよりも、次の世代に伝えてゆくことが重要だろう。
真に必要としているのは物質なのか?
真に見つめなければならないのは世間の目なのか?
俺達は考えなければならない。
それが「地球に大切にしてもらう」ための第一歩。
破滅を免れる、唯一の道だから。
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