どうでもいいこと

僕にはこの世界がどこか色あせて見えてならない。

今、陽光に照らされ雲の影を落とす 大地も、

風の走り抜ける 森も、

美々しい 山々も、

全てが嘘に見える。

本当のコトをしっているから 嘘に見えるのか、考えている頭も 

どこかはっきりしない。

大事なことは足りない気がして、欲しいものは ごまかしだけで、結局自分が嫌いなだけのような気がしてならない。

だったら、この世界の全てを輝くものに変えるのは、僕が僕自身を好きになれた時だろう。

必要のないはずの嫌な感情ばかりが重なって、それすらも誤魔化して 生きてゆく。

歪みを抱えたまま。

それを解消できないまま。

今までの人生の傷を数えて、その数が億を、兆を超えても、

心の奥では どうでも良いと思っていて、

後悔のない生き方、という意味の無い 歪んだ生き方をしている。

どうにもならないことなんて

一つもないのに。

どうにもしようとしない。

現実を見ないで、先を見た気になっている。

だからどうした、と言われればそれまでで、

何かを主張しようとか、誰かに分かってもらおうとか、そんなことですら

声に出して言えない、そんな臆病者が

戯言でしか他人と接し合うことが出来ないのも、全ては

自分のせい。
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