人よりも優れた者というのは
どの時代にも存在する。
けど、実際世に知られている人物は
その一部にしか過ぎない。
天才は評価されてこそ天才。
それを測る人間よりも優れているが故に
埋もれて行った天才の方が多いのだろう。
人にはどんなことが出来るとか 出来ないとかの
制限が無い。本当だ。
誰だって、何だって、やれば出来る。
それは天に祝福された人間という種に与えられた
約束でもあるから。
それなのに、天才は埋もれていく。
理由は幾つも挙げられる。
例えば、余裕のなさ。
心に余裕の無い者は、他者の価値なんて分からない。
自分のことで精一杯だから。
そんな奴が真の天才を見ても、愚者としか見れないだろう。
多分、天才と愚者の違いは
人に利をもたらすか否かだろう。
たったそれだけの違いで蔑まれる愚者達よ。
天才は評価されてこそ天才。
では評価されなかったら?
世界を呪って死んでいっても仕方ないのだろう。
天才に降りかかる不幸は、評価されなかった天才の呪いだ。
だから甘んじて受けるべきだろう。
それが天才の義務だと思う。
けれど、天才は絶対に不幸だ。
例えば速く泳げる魚が水槽に入れられたようなものだから。
世界が天才という存在を受け入れられない。
個にしてバランスを崩してしまう可能性を持つ
天才。
その方向性はやっぱり
普通の人に握られているのだろう。
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