恋心は、忘れない。
希望は、無くさない。
未来は、手の中にある。
永遠の自由は、どこにある?
そんな日々を何年繰り返したのだろうか?
楽しかったことの方が圧倒的に多くって、
痛みも苦しみも、傷ですら忘れていた日々。
今とどう違う?

過去には興味がない。
変ることではないから。
そんなことも言っていた。
新しいことを知る度に、
目の前に新しい世界が開けた。
その鍵は、常に過去にあったのに。

運命という言葉が好きだった。
もう既に決まっている、俺の未来。
運命という言葉のせいにして、努力を忘れていた。

本当はどうでもいいのかもしれない。
何も出来ないのだから。
それでも、後悔して傷を掻き毟るのはイヤで、
逃げ道ばかりを探す、
間違った日々。

今とどう違う?
今は、どうなった?

運命に愛されているのは、君の方だろう。
光だけをその身に受け、
眩く輝く、君。
僕はその光に照らされて、
自分の中の闇を、より一層
濃いものにする。
でも、君が必要なんだ。

理由が必要なのか?
意味なんて無いのに。

未来は決まってはいないと、
誰かの口が動く。
運命は決まっていることと、
アイツは涙する。

可能性はいつでもゼロじゃない。
でも、ゼロにするのは実に簡単で、
どうしてもそっちに引っ張られる。
諦めるなんて、死ぬまで無いと彼はいったのに。

好きなことばかりをして生きられる。
そんな生き方を選べないなら、
いっそ終わってしまおうか。
でも、中途半端で終わっても、
苦しみは終わらない。
死んでしまっても、苦痛は消えない。
永遠に。

探しているのは、自由という手垢の着いた言葉。
本当のこと。
真実なんて曖昧な、人の数だけ存在するようなものじゃなくて、
たった一つの、事実。
事実。
嘘も偽りも、手を出せない
絶対であるべき、事実。
それはどこにも無い。

望み通りに行かないことばかりで、
頭を抱えたくなるけど、
君が生きているから
僕も生きようか。

でも、
君が居なくても僕は生きていく。
今日も明日も、
雨の日も、最後の日も。
それが堪らなく悔しかった。
気がふれてしまいそうだった。

雲の切れ間に、月が輝いて
僕の心を奪う。
変らないようで、同じじゃない月。
それが無くなったとしても、悔いは無い。
もう、痛みを感じなくて済むから。

テレビをつける。
音が聞こえる。
悲しいニュースも。
僕に何を伝えたいのか、分からないまま
意識だけが盗まれる。

時間を上手に使える人になりたかった。
なれないとは、思わなかった。
なれていないのは、これからがあるから。
じゃあ、無かったら?
きっと、今以上に無駄に使うだろう。
ひねくれているから。

彼女の言葉が浮かび上がる。
「それが貴方の優しさだもんね」
止めてくれ。
僕の中に入らないでくれ。
これ以上奥に来られると、
引き返せないから。

人と繋がるのは簡単で、
人と理解しあうのも簡単で、
人を殺すのも簡単。
表面だけを望むのなら、それで…

君の声は、もうノイズでしかないんだ。
意味の無い、雑音でしか。

そんな日々をどれだけ繰り返せば気が済む?
そのために死んでしまうとしても?
それは自分に陶酔しているだけだろう?
まだ出来るはずだから、
次の日々が待っているから、
捨てきれない想い達に会いに行こう。
この闇を引き裂いて、
光の当る場所へ
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