夏が、来る。
何かが変わりそうな予感がする。
果たされない約束が増えてゆく。
出来ないコトが増えてゆく。
流れ出る汗で心も浄化され、
照りつける陽光が魂を輝かす。
何かが変わる。そう信じている。
確信めいたものはある。根拠は無い。
それでもいいのだろう。
例え、破れてしまっても。
俺の言葉は風に消え、俺の心は闇に溶けてゆく。
たった一度の人生だ。それも悪くはない。
けど、俺の担当は違うらしい。
容易ではない人生。それは破滅の違うカタチ。
それが俺の役目らしい。
上等だ。
そんな気分になれるのも、夏が来るから。
夏にしか見えない景色があり、
夏にしか会えない人がいる。
思えば俺は昔から自由だったのかもしれない。
それは無責任な自由。偽りの自由だが。
それでも、自由だった。
翼を閉じてしまったのは、他でもない
俺。
夏に納得しよう。夏に後悔しよう。
夏が好きだから。
それだけで、たったその一言だけで
変われることもあるから。
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