違う。そうじゃない。
そんなことに気を取られている内に、
大事なことを取り逃してしまう。
それは確かに簡単で
手軽に快楽を味わえるだろう。
でも、そんなことは今やるべきではないんだ。
今だから出来ること、
今しか出来ないこと、
今しなければならないこと、
あるはずだろう?
それを探すことだって重要なはずだ。
分かって欲しい、
この心からの祈りを。
届かないのなら、
俺の存在意義が無い。
伝えなくちゃならないことばかりが
多過ぎて、
全てを言葉にしている内に、
また時が移ろってしまうだろう。
考えて欲しい。
自分が何者なのかを。
何時でもできることを
何時でも楽しいことを
今やってしまって、
時の流れに流されるのなら
それはとても恐ろしいことだろう。
本当の孤独を知っているのか?
恐怖を、自由を、痛みを、事実を、真実を、
知っているのか!?
そんなものは、何処にも無かった。
ありふれていて、判断なんてつかなかった。
だったら君自信が見て
選ぶしかないだろう?
その選択肢を増やすことが
君の前にいる俺の仕事なんだから。
俺のことは大丈夫。
道は切り開いたから。
君は?
君の前に広がるのは、
無限の可能性だ。
全てを出来る。
何かを手に出来る。
俺とは違うんだ。
嫉妬するよ。心から。
だからこそ、俺を嫉妬させるからこそ、
君は辿り着かなくてはならないんだ。
孤独のままでも構わない。
仲間がいるのならば、それはそれで良いことだろう。
事実はたった一つ。
真実は人の数だけ。
痛みは道を創るための道具。
自由は自分の中にしか存在しない。
手に手を取って先へ進む
それが出来ないのなら、
一人で、孤独のままで
歩いていけばいい。
誰の言葉を恐れる?
自分のことが何よりも大事なことだというのに。
世界は何も与えてはくれない。
得られるのは、自分に必要なことだけ。
得たものの価値を決めるのは
君自信だ。
無駄にしてしまうのならば、それでも構わないだろう。
だがもし、もしも
そこに価値が見出せるのならば、
全てのことを無駄にしないでいられるのなら、
それだけの強さを備えているのなら、
君は真理に近付く権利がある。
もし、それが無くても
悲観することはない。
必要なものは自分で選べるのだから。
こだわりや固定観念は邪魔になるだけだ。
君は真の意味で自由なのだから。
束縛されていても、自由じゃないか。
背中に羽が無くとも、誰かの言葉に惑わされてしまっても、
君は君以外の何者でもない。
届いてくれ、この祈りよ。
君が耳を塞いでいるのなら、
永久に届かないだろう。
でも、この言葉達は
君を何時でも見守っているんだから。
悲しまないで、恐れないで、
そこには光が差しているのだから。
気付かないだけだ。
太陽の光が、月の光が、
誰かの手に持つ明るい光が、
君を照らしているのだから。
願わくば、僕は君を照らす
優しい光になりたいと思う。
別に優しくなくてもいいだろう、
君が前に進むことを助けてあげられれば。
背中を押してやろう。
強く、優しく。
目を逸らさないでいてくれ。
世界はこんなにも
広く、大きく、限りなく
存在しているのだから。
忘れないでいてくれ。
自分一人じゃないってことを。
その痛みは、君の価値を引き出してくれるだろう。
他人を思いやる気持ちは、
痛みという種から生まれるのだから。
それはとても素晴らしいことだと思わないか?
真っ直ぐに進めるのに、
寄り道する余裕も持っている。
でも、結局は進むだけ。
そこに待っているものが
虚無だとしても、
君は胸を張って進んで行けるだろう。
道すがら、多くの人々に声を掛け、
その痛みを肩代わりしてあげよう。
君の痛みは、誰かが認めてくれる。
忘れてはいけない。
一人じゃないってことを。
闇の中をがむしゃらに進んでいても、
気が付けば隣には
掛け替えのない友人がいる。
君は、いずれ誰かの隣に立つだろう。
その人を支えてあげたいと思うなら。
届かないことはないだろう。
俺とは違うのだから。
全てのことには決まった答えなんてない。
だから世界は存在し続けているんだろう。
君の未来に待つものは、
君が選んで構わないはずだ。
さあ、手を開いて
風に向かって立ってみてくれ。
何かいつもと違うだろう?
頬を撫でる風の厳しさが、
前に進めと言っている。
一つの事に気を取られないで、
この先に何が待っているのかを考えないで、
望むままに進んで行こう。
それで構わないはずだ。
後悔?
後悔は、するものだ。
したくないなんて、少し傲慢じゃあないかい?
後悔することで、得られることだってあるんだ。
信じることだ。
今日のこの傷痕が、
無駄にはならないってことを。
それが出来るだけで、
光を感じることが出来るはずだから。
忘れないで、
俺の祈りは君を包んでいることを。
邪魔だというのなら、それはそれで構わない。
でも、誰かしらの言葉に
君は守られている。
それは認めてくれ。
何世代も前の
夜空に自由を願って消えた人の
儚い祈りが
君を守っているのだから。
心に鍵は必要ない。
どんな感情でも自分のものなのだから。
全てを否定する必要はない。
やがて歪みが君を苛んでしまうから。
その時、君は何を思う?
自分が分裂してしまったと気付いた時に?
それは後悔なんてレベルのものじゃあない。
破滅の一歩手前だ。
そこに、俺はいる。
出来ることなら、ここでは会いたくない。
もっと明るい所で会いたい。
だから、君よ。
あるがままに生きてくれ。
今日のこの日を信じて、
痛みを恐れずに、
自由に、
生きてくれ。
それだけが俺の真の祈りだ。
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