トップの一言を飾った言葉 日記から一部抜粋
それと、独白

紙一重の 自由と無為


孤独な日々の出口は
自分の中にしか無いのだと

どこまでも行くことが出来るなら
そこに貴方がいるのなら 僕は
怖いことなんてありはしない

だから僕は また こうして

孤独な日々の出口を探して
日々の孤独と戦う決意をした


『ここで真っ直ぐに立つことが出来ない奴が
 一体どこで真っ直ぐに立てるというんだ?
 ここから逃げ出すことしか考えていない奴が
 一体どこに辿り着けるというんだ?
 深呼吸して、覚悟を決めろ
 今一度、瞳に力を 掌に光を
 毎日に 息吹を
 生の実感を、ここで取り戻せ』

紙一重の 自由と無為
どうせ選ぶなら 傷付き汗を流して初めて得られる
本当に価値のある 失われることのない
永遠の自由が良いと思わないか?

この時間に 頼り無く当ても無い この時間に
ただ過ぎ去るだけの時間に
僕は爪を立てて 傷を付ける
生きてきた証を刻み付けるように
必死に爪を立てる

『精一杯やってますよ?』ってツラをするのは止めた
『精一杯やりましたよ?』ってツラをするのは止めた
『精一杯やったんですけどねぇ……』なんて
 下らねぇ言い訳をするのも止めた
 今欲しいのは ただ
 生きている苦痛を伴う
 本当の快楽だけだ

良いんだってさ、泣いても。
バカみたいに、ガキみたいに泣いてもさ。
待っててくれる奴らはいるし、信じてくれる奴らだっている。
ここは素晴らしい場所じゃなくても
夢見た場所の輝きは忘れられやしない。
だから ただ ひたすらに そこを目指して
はいずってでも 泥を舐めてでも 反吐を吐いてでも
前に進もうじゃないか。
亀よりノロくても構わない。見当はずれだって良い。
でも
進めるだけ進んで見せてくれ。
泣いたら泣いた分だけ 笑って見せてくれ。
そういうことなんだってさ。

世の中なんて下らなくてケチ臭くて泥塗れで
冷たくて乾いててクソッタレでFxxkin'だけど
意外と僕の周りには善人が集まるような気がする。
善人過ぎて上手く世の中を渡れない連中ばっかり集まっている気がする。
上手く世の中を渡れないことを知ってても、諦めずに歯を食いしばっている連中。
何て愛しいんだ。
世の中はどんな言葉で罵っても足りないくらいにFxxkin'だけど
そこに生きてるヤツらは嫌いじゃない。

僕の欲しかった言葉を言ってくれるヤツがいるから
僕の思いもしなかった言葉を言ってくれるヤツらがいるから
例え空が曇っていても
毎日はこんなにも輝かしく過ぎる。
忘れてはいけないのは
今でもあのGlorious Daysは続いているってことだ。

伸ばした指に触れるもの
僕らはそれを掴んでしまう
でも、それは本当に救いなのだろうか?
それはただ、僕らを傷つけるだけの物じゃあないのか?
柔らかく、暖かく、滑らかなその手触り
それは本当に
僕らが手にするべき物なのだろうか?

誰もが涙を流し叫びを上げ
この世界に呪詛を残すのなら
とっくにこんな世界 滅びている
それでもこんな下らない世界が続いているのは
呪いの中に一欠けらの祈りが込められているからだと
そう信じたい
そう信じて 出来ることを探したい
この両手の意味を 見つけ出したい


音も無く降り積もり続ける雪のように
僕らは静かに時間を積み重ねる

謎かけのような、そうでないような
深い意味があるような、無意味でしかないような
流すことも出来ない 言葉がある

鈍い頭痛に耐えるようにして
僕は今日も掌から言葉を探す

見たいものも、見せたいものも
全部 言葉で伝えよう
気持ちを引き出す、言葉を探そう

キミの強さ/ボクの弱さ
キミの素直さ/ボクの頑なさ
キミの魅力/ボクの魅力
現実の輝き/夢の傷
そんな日の最後に
僕はどんな歌を唄おう?

闇のことは忘れよう。忘れてしまおう。
たくさんのことを忘れてきた。置き忘れてきた。
世話になった人への言葉とか、恩返しをしたい想いとか
いつか会える人との約束とか、本当の自分の気持ちとか。
そんなたくさんのことを、どこかに置き忘れてしまった。
だから
下らないことも忘れてしまおう。ここに置いて行こう。
窓の外はとても風が強い。秋に吹く風じゃなくて、冬を連れて来る風だ。
冬の太陽はとても近い。冬の夕陽はとても眩しい。
体を突き刺し、貫き、通り抜けるような金の斜陽に
魂まで焼かれてしまおう。
それで良いじゃないか。
暗くて辛い悲しい出来事は、夕陽にさらして忘れてしまおう。
太陽が沈んでも ここには
月の柔らかな光が届くのだから。


何度諦めようとしても
何度逃げ出そうとしても
結局、僕はまた戻ってきてしまう
爽やかに、それでいて
力強く笑おうじゃないか
僕はもう「書く」ことに心を奪われているのだから

溢れる気持ちと言葉を祈りに変えて
途切れない旋律と声を文章に乗せて
ここから僕は歌を唄う
永遠の歌を、唄い続ける

半分眠ったままの頭は
半分現実から離れた物語を思い浮かべている
ずっと
だから僕は書いている。
価値なんて必要とせずに、書き続けている


夢の価値を その意味を
追い詰めて 逃げ出した
自分自身に問い詰めて 涙した
夜霧の中に消え行くような
幽かな嘆きを
誰に伝えるべくもない 痛みを
狂気と試練を
これから真っ直ぐに
受け止める

辛いよな 苦しいよな
悲しいし 切ないし 逃げ出したい
全てを捨てて穴熊のように生きていたい
全てを諦めて雪のように溶けてしまいたい
もうどうでも良いと言い切って
涙の枯れ果てた目で笑いたい
死んでしまう勇気もないから……
でも それでもこうして真っ直ぐに立とうとしているのは
多分 理由なんてないんだろう
それが俺たちのスタイル

気まぐれに窓を叩く音。
正体を確かめるためにカーテンを開く。
窓の外は、曇り空。でも、分厚い雲はちぎれ、運ばれ、晴れ間に消えようとしていた。
夕陽に染まった雲の奥から、気まぐれに雨粒が落ちる。
季節外れの夕立のような、雨。
朱に染まった雲から降る、金に染まった雨。
風にさらわれて、窓を叩く。僕の部屋の窓を、気まぐれに……
そして雨が止むと、当たり前のようにそこに光る虹。
ああ、なんだ。簡単なことなんだ。
雲は晴れるし、雨は上がる。日は沈むし、風は過ぎ行く。
虹を見れたのは嬉しい不意打ちだったけれど
雨上がりの虹は、やっぱり必要だってことなんだ。
ああ、そうなのか。そういうことなのか。
晴れ行く雲は運ばれて、深い藤色の山並みに消えてゆく。
赤の陰影。青の陰影。
僕はただ、それをこの部屋の中から見送ろう。
今はまだ、見送るだけにしておこう。

輪廻/輪舞

途切れる歌と 途切れない旋律

時の流れに蝕まれる 明るい狂気

現在と過去の狭間で生きるのは 性

狂気と猟奇と正気と病気( PSYCOPATH )

書を捨て街に出て
現実に打ちのめされて何がしたいのか分からないまま終わるより
暗い部屋の中で夢を描き続けたい
世界の隅っこで 一番大切なものを叫びたい
誰かに届く歌がある 届けられる声がある
書を捨て街に出た人が
少しでもたくさんのことを得られるように
書を捨てる前にたくさんのことを覚悟出来るように
現実に打ちのめされても 立ち上がれるように
書を捨てずに街に出ずに
何か出来ることを探す

それが終わったらきっと
街に出るだろう


イメージの中で生きてる訳じゃないんだ。
僕らが生きているのは、背筋が泡立つくらいのリアル。
反吐と排泄物にまみれて、汗水・鼻水たらして生きる
そんな、腐ったリアル。
だからもう
理想ばかりを追い続けるのは止めにしてくれ。
後はまた、手を伸ばし続けるだけじゃないか。

一瞬だけ覚醒した意識に
僕は今でもすがりつく

落陽の一瞬を飾るのは
夜と夕との隙間の蒼

静かな夜に 騒がしい歌を唄おう。
頭が壊れるくらいに激しいビートに乗せて。
喉が弾けて破れてしまうまで
誰にも聴かせられないくらいの
泥に塗れた歌を唄おう。
この闇の中で
吸い込まれるような深淵の中で
僕らはただ
祈りとも叫びともつかないほどに
命をかけた旋律を紡ぐ。

新しい歌を
古びた服を着て唄おう
輝かしい日々を
埃にまみれた場所から始めよう
必要なのは 覚悟
それと ほんの少しの夢

泣きたい夜にキミの肩を求めるのは
わがままだろうか?
眠れない夜にキミの声を求めるのは
情けないだろうか?
夢の中だけでもキミと一緒に居たいと思うのは
ただの自己満足だろうか?
泣き叫びたいのに堪えてしまうのは
キミが僕のことを見つけるその時を
ただ 待っているから。


何も変われないまま ただ 過ぎ去る時を眺めて
堪え切れない痛みの全て すべて 雪と溶けてゆく
消えない 自由への憧れが 今も 扉叩くけど
夢見がちな僕は ただ 震えてるよ 何も出来ないまま
このまま ここで 歌も忘れて 生き続けるしかないなら
それなら いっそすべてを忘れて 痛み 思い出さぬよう
何も言えないまま このまま 僕の喉は張り裂けて
胸の奥に隠れたままの ヤサシサ すべて渇いて

夜の闇を叩く雨音に 僕は嫉妬する
夢も希望もかき消したこのノイズに 僕は求愛する
誰もいない部屋の隅に座るあの日の少年を 僕は愛撫する
虹を砕いて作った道に 僕は飛び降りる
やがて訪れた朝に 僕は狂喜する
夕暮れに流した涙に手を伸ばし 僕は涙する
あの日夢見た場所が消えて 僕は自殺する
愛した人たちが冷たい目で見るから 僕は自殺する
信じた声が背中を貫くから 僕は自殺する
夢見た夢が奪われたから 僕は自殺する
誰もいない 何も出来ない ここはキライ
だから僕は自殺する だから僕は自殺する
自殺する自殺する自殺する自殺する自殺する自殺する……

唄い 続ける声だけ響く 狭い夜の出口には
きっと 輝く何かがあると 信じていたはずなのに
何も 出来ないまま このまま 掌を伸ばすだけの
醜い 僕の安い願いには 誰も手を差し伸べない

それでも僕は生きているそれでも僕は生きている
朝が訪れなくとも 夕暮れに涙しても
夜の出口が分からなくとも 真昼の光が届かなくても
天使の歌が聞こえなくても 春が訪れなくても
雨が雪を運び 風が頬を切りつけても
霧に道を閉ざされても 埃に目をつぶされても
嘘を吐かれても 吐いても
騙されても 騙しても
認めてもらえなくても 認められなくても
赦してもらえなくても 赦せなくても
受け入れてもらえなくても 受け入れられなくても
誰も僕のために泣いてくれなくても 僕が泣けなくても
ここから飛び出せなくても 誰も訪れなくても
それでも僕は生きている
僕は生きている僕は生きている僕は生きている僕は生きている
僕は生きている僕は生きている僕は生きている僕は生きている……

夢に価値なんていらなかったよ 穢れる前の僕は
眩い光は揺れ動いて まるで蝋燭の炎のようだった
手をかざすだけで良かった 光を浴びるだけで
そんな些細なシアワセですら 世界は奪ってしまう
何も望みはしていなかったよ ただそれだけで良かった
奇跡はここにあると思っていた 命を賭けるべき道すらも
死にたいなんて思ったことはなかった でもそれは嘘だった
キレイに生きられないなら死にたいと思ったあの頃
今では 泥にまみれてでも 生き続けている
心地良いのは 穢れた自分
穢された自分じゃない 望んで穢れた自分

歌を唄っていた 唄い続けていた
良く分からないままに 唄い続けていた
それだけで良かった
冷たいシートに一人座って 涙が出るまで唄った
笑顔を浮かべて涙した もっと悲しくなった
他人の歌は唄えなかった 失礼だと思った
彼らは彼ら自身の苦悩と喜びを唄っている
僕も 僕自身の苦悩と歓びを歌うべきだ
出来れば 歓びだけを……

何もなかったよ 哀しい出来事なんて
ただ 少し 切なくなっただけ
テレビを賑わすニュースは
『誰かが死にました』『誰かが殺されました』
そればかりだったから
ただ 少し 眠りたいと思っただけ
夢見る銀貨なんて持っていないけど
ただ 少し 一人になりたかっただけ
誰も答えてくれないから
ただ 少し 背筋を伸ばそうと思っただけ
あまりに自分が情けないから

何も 出来ないまま このまま
それで良いなんて思えやしない
だから僕は歌を探し続ける
狭い 暗い 何もないこの部屋の中で

いつか貴方に伝えられるなら
こんな苦しみじゃなくて
その先にある歓びだけにしよう
笑顔だけを見せていたいから
笑顔だけを見ていたいから
貴方はきっと分かっているから
僕の傷の深さも痛みも全てを
貴方はきっと知っているのだから
僕がもう一人じゃないと
貴方はきっと見えているから
僕らの歩む道に射す光を

きっとこの道は途切れることなく続き
光のカーテンは歓喜を唄う
木漏れ日に手を伸ばそう 梢を揺らす風を浴びよう
夢を抱きしめよう そして現実を
悲劇を笑い飛ばして 喜劇に涙しよう
全てを受け入れよう
この道は 果てしなく続くから

いつか夢見たあの場所に 貴方が待っていてくれるから
いつか願ったあの声が きっと貴方に届くから
僕は生きている
生きてる理由なんて その程度で構わない
生きているなら 構わない

自殺する自殺する自殺する自殺する自殺する自殺する……
僕は生きている僕は生きている僕は生きている僕は生きている……

僕はここにいるよ

いつしか雨は止み 外は光が満ちている
流れる雲の切れ間から 金に輝く太陽の光
僕は涙する

眠ったまま起きてくれない頭は
僕が起きることを拒絶しているから
目を覚ましてしまえば
狂ってしまうのは分かりきっているから
だから目を覚まそう 狂気を抱きしめよう
抱きしめて 揺り起こして 優しく暖めて
冗談のようなリアルの中で 歌を唄う

なんだかんだ言ったって 悩むのは趣味だから
自分で出した答えにしか満足出来ないし
他人のくれたウツクシイ言葉なんて 信じられやしない
悔やむのも苦しむのも 僕の勝手だろ?
そしてそれは 僕自身の糧

そして外は夜。僕は静かに考える。
今日はどこへ行こうか? 大好きな僕の車で。
今日は何をしようか? 大好きな仲間たちと。
今日はどんな話を書こうか? そうだな……出来れば
僕じゃなくて、僕以外の全てを満たせるような
そんな話を書きたいな。


錆び付いていたオルゴールに 僕は
油をかけて火を点ける
燃えカスの中に残った歯車に
僕はキスをする
灰になったカラフルな装飾を
僕は抱きしめる
錆び付いていたオルゴールに 僕は
刹那の輝きを与える

キミに逢いたい 今すぐに逢いたい
キミの手を握り その目を真っ直ぐに見つめて
たくさんのことを語り合いたい
今の僕にはそれしか考えられない
キミに逢いたい 逢いたい 逢いたい
声が聞きたい 歌を聴かせたい 涙を見せたい
朝焼けに燃える部屋の隅で
あの頃の僕はまだ 目を閉じているから

こんなにもたくさんの元気をもらっているのに
「ありがとう」の一言も言えない俺なんて
好きになれっこねぇ。

本当の気持ちを言ったところで
何かが変わるとは思えない
本当の気持ちを隠してまで
自分を守ろうとはしていない
本当のことを知りたいと思えるほど
純粋なまま育ってはいない
本当は、なんて都合の良い台詞しか言えないなら
こんな自分、ぶち破ってしまえ

笑えるのは
心の底からまっさらに笑えるのは
バカみたいに真剣に
頑張っているからなんだ
そんな簡単なことを
僕はずっと忘れていた

思い出したから 思い出せたから
今の僕には
どんな罵詈雑言も
天上の音楽に聴こえる

真っ白な紙を目の前にして
子供の頃は、胸を高鳴らせていた
真っ白な紙を目の前にして
それを破り捨てたこともあった
真っ白な紙を 真っ黒になるまで塗りつぶしたこともあった
真っ白な紙を目の前にして 今は
何も出来ないでいる

怒りたくはないんだ。本当だ。
俺はただ、自分を制御したいだけなんだ。
本当だ。嘘じゃない。
俺の感情を昂ぶらせる出来事に触れても
クールでいたいだけなんだ。
でも
笑顔くらいは、浮かべたいから。

愛している人がいて
その人の目を真っ直ぐに見詰めて
「愛している」と言いたい。
「愛している」を聴かせたい。
それだけが、今の俺の望み。
胸を張って、「愛している」と言いたい。
太陽を、真っ直ぐに見据えて。

誰も気付かなかったことに
たった一人だけでも気付いてくれたから
それだけで僕は救われる
それだけで僕は報われる
出来ることなら
僕の苦しみも哀しみも全てを受け入れて
赦して欲しい
誰も気付かなかったことに気付いてくれたから
僕はその人のことを せめて
大切にしたいと思った
それが僕の 騎士の忠誠

響き続ける一つの音が
一際大きく僕を揺さぶるとき
両手を天に掲げて
一つの願いを胸に抱く
「どうかこの音が 僕を傷付けませんように」

輝く月に笑顔を向ける
中指立てて「ざまあ見ろ!」と笑う
そんなスタイル

終わることなき輪廻の中で
唯一僕らが踊れる輪舞

僕はここにいるよ
ここに立っているよ
キミとの約束 果たせないかもしれないけど
僕はここで待っているよ
キミに 歌を聴かせたいから
あの日 触れ合った指先が
痺れて 何も言えなかったけれど
次に逢う日に何を言うか もう決めてあるから
ここに 立っているよ

変わってしまっても そのままでも
構わないんだ
盲目的に想っている訳じゃない
ただ、貴女でなくてはいけない
それだけなんです

僕の記憶の隅にある、あの丘は
今でも街が見下ろせるだろうか?
あの丘から見下ろせた場所に
今、僕は暮らしている

結局俺たちは、書くことしか出来ないんだ。
それは絶望じゃない。救いだ。
書けるんだ。全てを彩る物語を。
自分を、惜しみなく使うことが出来るんだ。
こんな悦ばしいことは、他に無い。
そうだろう?

白い花びらに一滴だけ血を落とし
銀色の月光で凍らせる
砕けた光の影に映る
一匹の 白い鴉

感情は矛盾する
理性は崩壊する
知性は反逆する
現実は連鎖する
理想は展開する
夢 は加速する

明け行く夜空に光る月

夜空に半分食われた月が
僕らに語る刹那の記憶

降りだした雨の気配に
キミは空を見上げ
僕は掌を見下ろした
たったそれだけの違いなのに
僕にはキミが 遠く見えた

その歌声は遠すぎて
耳を澄ませて 聴こえない

この瞬間が この気持ちが
僕を閉じ込めてしまう

その旋律はとても穏やかで
青い海がそのまま凍りついたよう
荒野を渡る風さえもその足を止めるような
心を全て奪い去る 旋律だった
思考の全ては無になって
自分と世界の境界も朧になる
無限で永遠の 旋律

誰かさんが言いました。
「良い方に裏切られるのも、悪い方に裏切られるのも、悪くない」
良く分からない文法ですが、その通りなのです。
予想通り、計画通りに進む世の中なんざ願い下げですし。
いっそ死にたくなるくらいイレギュラーな世の中のが楽しいです。
生きてる実感だって全然違うはず。
机の上で生きてる訳じゃないんですよ。

孤独を誤魔化すためだけに善人の振りをするのは、とても愛しいと思うのです。
退屈な毎日を誰かのせいにして誤魔化して、悪人の振りをするのも。
誰も彼も、愛しいのです。
自分の中で、こんな気持ちが芽生えるなんて思ってもみませんでした。
もうそろそろ、全てを赦すことが出来るかもしれません。
その前に、一つだけしておかなければいけないこと。それは
自分を、愛することだと思うのです。

Q:生まれ変わったら何になりたいですか?
A:同じ人生を歩みたい
そんな素敵な答えをノータイムで出せるようになるには
まだまだ努力が足りてねえ。

続く日々と 終わらない夢
消え行く老兵に贈る 幼年期の幻
痺れが走るような痛みと 溶けるような甘い刻
掌に突き刺した 銀の月光
流れる血は砕け 虹色の旋律を奏でる

語る相手がいる幸せに
分かり合えない喜びに
僕らはつかの間の至福を得る
そして
日々の狭間に夢を見る

この愛は 示せない
誰にも見せることは出来ない
僕はとても不器用だから
どこに向けることも出来ない
ただ 僕は
この部屋の中で歌を唄うだけ

狂気に沈むその瞬間に
背筋を走る狂おしい快楽に
もう 戻れないのだと知る

言えなかった言葉は 言えなかったままで
今更言っても遅いから
せめて思い出くらいは 美しいままで

聴かせられない声は
今日も俺の中で破裂する

孤独に消えない声を束ねて
叫ぶ僕らの背中に刻む
快楽と狂気と悦楽と至福の中で
絶望をあえて求めよう
見える景色に刻まれた
深くて青い傷が笑う

誰もが想う「もしも」を見つけ出せたなら
それを素敵に彩ることが出来るなら
僕みたいな奴にも、少しは生きる価値がある

抱き合うだけの幸せを
ぬくもりの伝わる距離を
求めて 拒絶して 震えて 恐れて
壊してしまった愚かな日々に
そっと 手を触れよう
大切なものは 大切なままで
しまっておいて 前を見よう

古い時は流れ過ぎ去り
やがて僕らがたどり着くのは
見たことも考えたこともない
新しい時間

孤独の消えない日々を消して
孤独に負けない強さを消して
ゆっくりと今 手を伸ばす
触れる指先にいる人は
出来れば 貴女がいいと願いながら

そしていつしか雨は上がり
曇天は穏やかな風にさらわれて
雲の切れ間を鮮やかな赤に染める斜陽
忘れ去られた本当の青を見せる一瞬の空
朱から藤色へと移ろい 夜が来る
闇に沈んだこの世界に 燈り始める街の灯
見上げる空に瞬く星の数
無数に 無数に
永遠を垣間見たような 痺れの走る感情に
この瞳に
たった一つのことを理解する
それだけが唯一 価値ある言葉
それだけを誰かに 示したい


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