詩・短文・トップの一言・日記からの抜粋

消え入りそうな旋律に
耳を澄まして 息を殺して
すがり付くようにして
心を傾ける

どこにもそれが無いのなら
ここではそれが見つけられないのなら
どうすることも出来ないと

諦めてしまえば楽なのだろうか?

「明日こそは」と言うよりも
「今から僕は」と言ってみたい

愛すべき日々のため
愛すべき僕自身のため
握り締めた掌の
その意味を探すために……

もう一度 ここから

誇れるほどの夢があって
信じられる仲間がいて
下らないけど働く場所があって
ゆっくり眠るベッドがある
これだけ揃っているのに
何が不満なのだろう?

諦めるなら
現状でなく 未来でなく 惨めな自分でなく
上手くいかないことでなく 負った傷の数でなく
「どうでも良いものを手に入れること」を諦めてしまおう

ヒマワリが咲く頃までには
笑顔を取り戻したいから

何をやっても楽しめないのは
もう出来合の物語じゃあ満足出来ないのを
知っているから
自分のために産み出せることを
知ってしまったから




苛立ちが消せないのも
何もかもを赦せないのも
自分が嫌いで仕方ないから

迷いながら歩いて来た道
良いことなんてなかった
手に入れられたのはガラクタばかりで
部屋の中はまるでゴミ箱の底のよう
記憶に残っているのは
逃げと負けと諦めだけ
努力も達成も 何か一つに必死になったことも
何も無い
傷口だけを気にして
流れる血にただ脅えて来た
もう何も見たくない もう何も聞きたくない
何も……
終わりにしてしまえば良いんだ こんな世界なんて
他の人なんて誰一人としていない この世界
終わらせて 消し去って 何もなかったことにすれば良い
苦しむことは何も無い
嘆くことも 叫ぶことも
そうして何も残らないのが 人生そのものなのだから
でも本当は知っていた
輝きに満ちた世界の姿を
目を開けばいつでもそこには 光があることを
夜空にだって星が瞬く 気付いていたんだ
僕だけが傷ついている訳じゃないってことにも
全ての人が傷つけ合って それでも幸せを望んで
下らないこの世界に ほんの少しの輝きをともしている
その強さだけ 僕は恐ろしい
そんな強さ
持ち合わせてはいないから

悩んでいる暇なんて無いのに
悩み続けるしかない焦り

もう何も言うことなんてない
負け犬のままが嫌なんだったら
負け犬のままでいるのに飽きたなら
やることなんて、決まりきってるじゃないか。

幸せなキミの笑顔に
幸せそうなキミの笑顔に
僕はただ 恐怖を感じる
僕はまだ止まれないのに
キミはもう ここで良いんだね?

寒いから 空が青くなった 朝
寒かったから 空が赤くなった 夕方
辛い日々でも それがあるなら。

気休めを言われるのが好きだ
相手が鬱な気持ちになりながらも
必死に当たり障りの無いことを言おうとしている
そのときの顔が好きだ
泣きそうな相手に
遠まわしな言葉でとどめを刺すのが好きだ
涙を見るのが好きだ
血を流すのが好きだ
泥の中で泳ぐのも 土を食むのも 雑草の根をかじるのも
爪を剥ぐのも 髪を引き抜くのも 眼球をえぐるのも
殺すのも 殺されるのも 解体するのも 分解するのも
大好きだ

飛び出した僕らの目の前には
真っ白な世界
何も無くて 足元はふわふわだから
好きなだけ 好きなことを
好きなようにやれば良い

俺が 俺の邪魔をしないように
俺は 俺を殴りつける

真冬の寒さに空も凍えて
その色を深く澄んだ青に変える

笑えない冗談に
愛想笑いを浮かべる自分

「愛している」なんて都合の良い言葉で貴女を縛る
何度も繰り返して「愛している」と呟く
まるで、呪いのように。
貴女が僕以外の人を見ようとしないように。
僕以外の言葉が、届かないように。

焦る気持ちに蓋をして
今日も僕は立ち尽くす
何か大事なものを
置き忘れているような気がするから

焦る気持ちを飲み込んで
深呼吸して布団を被る
いいさ
どうせやるこたぁ決まってんだ
たっぷり寝て、気楽に行けばいいんじゃない?

気楽に行こうなんて言葉
言うのは好きだけど
言われるのは嫌いだったりする
何をどうして良いのか分からなくなるから

「今日こそ」「明日こそは」
そんな台詞は言いたくない
自然と「今日はまあまあかな」と言えるような
そんな毎日が僕らの目標

カーブミラーに映った空の
鮮やかな藤色に 息が詰まった
振り返り空を見上げると
何てことのない退屈な色の空だった

さあ 両手を広げよう
雨は上がった 虹も見た
吹く風はまだ湿って重いけれど
雲の切れ間からは 光の帯が
まるで
天国への階段のように
降り注いでいるから

この瞳が揺るがないのは
この手が力を失わないのは
僕らの後ろには いつでも
守ってくれる誰かがいるから

歌を唄うことを忘れたから
僕の声は旋律にならないから
指先が生み出す言葉だけは
せめて 歌のように

悩み事なんて有り触れてるけど
解決の方法なんてびっくりするくらい無いじゃないか

目を開いて見れば大抵の物事が見えてくるし
声を出せば大抵は答えが返ってくるもんなんだよ

今日も一日が終わろうとしている
何をした? 何を思った? そして
何を、手にした?
得られたものが無いのなら
明日は何かを手に入れよう
それを抱いて 眠ろう

白くて硬い殻の中
僕らは夢を見続ける
ふわふわと ふらふらと
暖かな液体の中 夢を見る
外の世界は冷たくて
凍えた指は動かない
辛い出来事に出会う度に
生まれてきたことを悔やむ
嫉み 恨み 傷付け合い すれ違う
愛し合うことは ただの幻
自分と同じもの 違うものを
独占したいと思う偽り
だから僕らは夢を見る
いつまでも 卵の中で

長い黒髪を闇に溶かして
貴女はそこに座っている
瞳に映る世界は暗く
手を上げる力すら失い
声も出せず 何も思えず
顔には一切の表情が無い
貴女の座るその場所に
赤い沁みが広がる
それはまるで 湧き出る水のように
貴女の着物を塗らしてゆく
赤い水は貴女の体をゆっくりと浸食する
膝から腰 腰から胸 胸から首筋へと
そして 頬から瞳へと昇る様は
流す涙を逆さにしたよう
闇の中 貴女は動けない
背筋が凍るような恐怖を感じても
逃げることは叶わない

色々な人が語る
色々な考え
僕はそれをじっくりとかみ締めて
忘れないようしまい込んで
勇気に変えて 前を見る

僕がまだ何も知らなかった頃
何も迷わずに 悩まずに ただ毎日をあるがままに受け止めていた頃
天気の良い昼下がりは 従兄弟の家の居間で
皆でごろごろ横になりながら
他愛の無い会話と 素敵な物語で
笑って過ごしていた
世界はフルカラーで 風の匂いは甘かった
ついうとうととなってしまうような
優しい午後だった

同じことを今やろうとしても 無駄なんだよ?
今日 改めて自分にそう言い聞かせた
夜に逃げ込むように 昼間目を閉じて生きるのは
幸せな記憶を消したくないからなのかい?
分かっているはずだろう
戻れないからこそ これから手に入れられるものがあるんじゃないか
あの頃があるから
どんなに辛くても 勇気が湧き出るんじゃないか

丸くて白い月を見上げた
彼女の周りには 大きな淡い銀色のリング
ああ なんだ
キミはいつでも僕を照らしてくれていたんだね?
まっすぐに

愛だ恋だなんて結局はまやかしなんだから
いいじゃない 騙されてれば
それはとても心地良いものだと思いません?
ほら 本当のことがいつでも正しいとは限らないし

好きだからと呟いて
貴方の手を取る私の顔から
目を背けた 貴方なのに
どうしてこんなにも
好きが消えないのだろう?

押し潰されそうな白い空に
瞳を閉じて 青を映す
凍えそうな空気の中に
夏の欠片を探して 笑う
この日々は止まらない
気が付けばすぐに 夏が来ているはず

放っておいても何もしなくても
喜ばしい報せは次々とやってくるから
胸を張って笑っていられるように
せめてもう少しだけ
手を伸ばしてみようか

顔を上げてくれよ
そんな負け犬みたいに地面ばかり眺めてても
素敵なものなんて落ちてやしない
だから顔を上げてくれ
空は広すぎて キミには少し残酷かもしれないけれど
いつでも空が青いとは限らないけれど
顔を上げて、大きく息を吸ってくれ
いつまでも 負け犬のままでいないでくれ

死は救いじゃない
死は赦しじゃない
死は贖罪じゃない
死は罪科じゃない
死は苦痛じゃない
死は永遠じゃない
死は無限じゃない
死は刹那じゃない
死は恒久じゃない
死は選択じゃない
死は安楽じゃない
死は約束じゃない
死は断罪じゃない
死は到達点でなく
死は通過点でなく
死は報いではなく
死は絶対でもなく
死は回避できない
死は認められない
死は
いつか僕を温かく包み込んで
冷たい場所に送り届けてくれる

今はまだ その時期じゃない


ぐじゃぐじゃぐじゃと
たくさんのことが僕らを縛る
ずっと望んでいたはずの「自由」ですら。
だから僕はそれを捨てる。
「自由」を失っても
この気持ちだけは「永遠」だと信じているから

暗くて冷たい狂気でなく
明るく温かな狂気を求めている

死の予感が連れてくる一瞬の安堵と
全てが虚ろになる諦め

みんながみんな、自分の中の空っぽを埋めようとして
心を集めて重ね合わせていた
僕が見ていたのは 大きくなり続ける空っぽだけだった
ひとりに戻って
その空っぽは僕の中に居座り続けた
成長を止めないまま
でも本当は気付いていたんだ
重ね合わせた心が生んだのは
空っぽだけじゃない
空っぽだけじゃあ、なかったんだ

夜空の下で 孤独と踊れ

自由に舞い上がって
二度と戻って来るな

あの日の苦しみを
何も出来なかった悔しさを
嘆くことも出来なかった狂気を
知らない人が隣にいる
僕の口から話しても
同情をされるだけ
どう言ったとしても
分かってはもらえないから
僕はまた ひとりになる

たくさんのことをした
誤魔化すために
色々な人と出会った
探していた 分かってくれる人を
でも結局
行き着くところは
辛さを共有した奴ら

毎日こうして 同じ場所で迷っている
いつもこうして 嫌いな自分を眺めている
いつかきっと
そんな逃げ口上を使って
どこにも行こうとしない
いつか貴女に出会うなら
僕の全ては赦される

孤独と狂気 輪舞と悲嘆
輪廻と歓喜 朝日と抱擁

いつかこんな日が来ると思っていた
夜の国道を眺めながら煙草を咥える
切れかけた街灯に群がる虫たち
俺も何一つとして違いやしない
部屋に戻ろうか
そんなことが頭をよぎる
いや、止めよう
もうアイツの隣は俺の指定席じゃない
アイツはもう大事な誰かさんを見付けたんだ
俺と淋しさを分け合うことはないだろう
煙草の灰が落ちる
紙の燃える音がする
潮時だ
何年経った?
あれからもう五年だ
充分じゃないか、なあ
ここを離れよう
大切な誰かに会えるとは思えないけれど
ここを離れよう

眺めるだけの切ない日々に
届けられない気持ちと声に
貴女は日毎 遠ざかる
許されるなら 抱き締めて
ずっと静かに 髪に触れていたいのに
指を絡めて 二人 重なって
貴女の瞼を 僕の唇で閉じてしまいたいのに
貴女は日毎 遠ざかる
薄れる記憶と 過ぎ行く時間に
迷い続ける日々に
変わり続ける僕自身に
貴女の姿は 陽炎のように揺らいでいる

魂は腐り果てる
魂は渇いて朽ちる
魂はひび割れて落ちる
魂は崩れて消える
魂に 大きな穴が開く
どうして僕は
こんなものに拘っているのだろう?

みんながみんな、自分の中の空っぽを埋めようとして
心を集めて重ね合わせていた
僕が見ていたのは 大きくなり続ける空っぽだけだった
ひとりに戻って
その空っぽは僕の中に居座り続けた
成長を止めないまま
でも本当は気付いていたんだ
重ね合わせた心が生んだのは
空っぽだけじゃない
空っぽだけじゃあ、なかったんだ

とても綺麗な硝子細工を
叩き付けて もっと綺麗に

いつまで消せない 苛立ち胸に
声を張り上げる
握った掌震えるままに 立ち尽くして
忘れられない忘れやしない 悔し涙
行く当てもなく 祈りのような 声響く

星の降る夜に描いた幻想を カンバスに写して
瞳に映る腐れた街を 塗り潰す
虹色をした夢の扉に 拳当てた
傷付くことも恐れることも 笑い飛ばす

消えるなら 足跡残さず行ってよ
キミの仕草が霞んで 色付く
その手を伸ばすなら声聴かせてよ
涙出るほど 響けよ

裏切る夢も途切れる歌も これからは
白いカンバス埋め尽くすくらい 届けてよ

安らぎが欲しいのは僕だったんた
微笑むキミに 指で触れた
この日々壊してくれた貴女だから
忘れやしない その声


そこに行けばあると思っていた
たどり着ければ手に入ると思っていた
でも 望んだものは どこにもなかった
全てを見失っても 空はただ 高くて
優しく吹く風に
僕は泣くことすら忘れる

恐れていたのは 逃げ出していたのは
惨めに這いつくばる自分の姿
暗い部屋の中 自分の本当の姿が見える
負け犬の表情をして無惨に涙を流す自分
細い腕と乱れた髪と薄汚れた服で
埃舞う部屋の中
這いつくばっている

この手を濡らす液体は何だ?
やたらべとべとして、鉄の匂いがする
吐き気がするくらい、良い匂いがする
温かくて赤いこの液体は
どこから流れ出ているんだ?
明かりをつけてくれよ 見たいんだ
俺の立っている場所がどうなっているのか
ちゃんと見たいんだ
窓からかすかに覗く三日月じゃあ
ここを照らすには役不足なんだ
なあ
一緒にいたはずのあのコはどうなったんだ?
足元に転がっている柔らかいモノは何だ?
どうして俺は
笑っているんだ?

昔のことを思い出して苦しくなるのは
今 笑えないから
本当に、それだけなのだろうか?

大人になりそこねた悪ガキ
自分を許せず死ぬまで半人前

いつしか僕らも立ち上がる
そして目指すのは まだ何もない世界

僕らの後ろの足跡を
時の波がさらって消そうとする

消えないけどね 絶対

空は青いから
無惨な僕を浮かび上がらせる

そして
全てを捨てて諦めた今
残っているのは
僕と 一枚の白い紙だけ
さあ 今度はどんな物語を描こうか?

夢の欠片を拾い集めて、気付いた
「何でこれは、欠片なんだ?」
「何で、『夢そのもの』じゃないんだ?」
「どうしてこんなにも、汚れてしまっているんだ?」
「俺は、この欠片を両手一杯に集めた後、どうするんだ?」

壊れた夢の欠片に手を伸ばして
傷付いた指先から流れ出る赤い血に
僕は 涙を混ぜて 祈る

考えなければならないことが多過ぎるから
何も考えないでいる

無気力と無意味を束ねて
無我の境地を目指しません?

優しさを 思い出したいんだ
哀しさが連れてきた優しさじゃなくて
辛さに引っ張られた優しさじゃなくて
他の全てから独立している
純粋な 優しさを
今は 例え
優しくするべき人がいないとしても

たった一人でも いるから
僕に逢いたいって言ってくれる人がいるから
照れ笑いを浮かべて 走り続けるんだ

全てを捨てて 諦めて
忘れてしまえれば 楽になれるのに
無為な毎日に沈めて 泡のように消して
もう二度と 思い出さなければ
昔から何度もそうやってきたじゃないか
今度だって 諦めてしまえば良い
へらへら笑って 毎日を 泥に埋めてしまえば……
どうせもう あの時点で俺の人生なんて
負け犬確定じゃないか
上ばかり見てたって 遠くばかり見てたって
そこに行けるとは限らないじゃないか
綺麗なものがあったって
それが手に入るとは限らない
世界はこんなにも素晴らしい光に溢れているのに
俺がいるのは いつもドブ臭い裏路地
いいじゃないか いつものことじゃないか
望んだものは 何一つとして得られなかったじゃないか
砕いて 流して 叩き付けてしまえば良い
どうせいつか 誰もが俺のことを忘れる
忘れられてしまうのだから

掌のマメを何度潰しても
辿り着けない高みがあるなら
諦めて 忘れて 通り過ぎて
誰もがそうするように
それなりの位置で我慢すれば良い
それが出来ないのなら
それはきっと 幸せなことじゃない
自分を赦せないのは 幸せじゃない

唄ってよ 壊れたオルゴール
さびた歯車を磨き上げて 油を差すから
忘れかけていたあの曲を鳴らしてよ
歌は 僕が唄うから

世界は糞じゃない それほど酷くはない
だって 俺は今 こんなにも
嬉しくて楽しくて 仕方ないから
こんなにも 笑っているのだから

大きく伸びをして吸い込んだ 夜の空気
思ったよりも 元気が出た
へいき? だいじょぶ?
そんな誰かの声に 僕らはこう答えよう
「もちろん!」

死を望み 終わりを求めているのに
何故だろう? 今はこんなにも
今日の終わりがもどかしい

楽しい時間はそう長くは続かない。
ずっとそう思っていた。
何でそう思う?
楽しみなんて、どこにだって溢れているのに
目を開いてみれば良い。
それだけで、きっと……

絶望と死を胸に
積み重ねた日々の全てを棄てて
幸せへの希望を 忘れて
夢も 願いも 祈りすらも 無かったことにして
永遠の自由を 他の誰かに手渡して
僕は
麻痺した孤独の中で
安定した狂気の中で
何もかもを ぶち壊す

幸せな最期なんて
ありえないと言い聞かせて

この傷口を見た貴女は
黙って首を傾げただけだった
貴女にはこれが 傷なのだと
それすら理解出来なかった
その傷口を見た僕は
黙って静かに口付けた
貴女はそんな僕を見て
不思議そうに微笑んだ
貴女の体に残る傷口なのに
こんなにも朱く血を流しているのに
貴女には それが傷なのだと
それが 痛みの元なのだと
理解出来なかった
貴女は割りと幸せそうに毎日を過ごしている
僕はただ 考え続けている
この傷口の与える痛みの その意味を

楽しさが湧き上がり、そんな鬱陶しいことの全てはどうでも良くなる
休日はただ 楽しむ時間
僕らに残された 最後の安息
いつか僕らの誰かが死んで それを見取ったなら
死ぬことが、楽しみになるだろう
どうせ奴らは酒とつまみを用意して
煙草をふかしながら、面子が揃うのを待っているに違いないのだから

諦めないと信じるよ キミを
逃げ出さないと信じているよ
本当は 全てを無かったことにしてしまいたいのを
分かっているけれど

黒一色の水溜りに
真っ白い血を注ぐ

どこに行けば また
あのシーンが見れるのだろう?
過ぎてしまった時間を振り返るのは
死ぬ間際だけしか赦されないのだろうか?


手に負えないほど暴走していた自我を
完全に制御出来ているつもりでいたけれど
何のことはない
ただ、つまらない大人になっていただけ
結局男なんていつまで経っても悪ガキなのにね。

好きな旋律は、胸を締め付けるような切ないメロディ
苦しくなるような、駆け出したくなるような
夢に涙しているような、そんな刹那の旋律。

好きな匂いは、春の匂い。
真冬の真昼にかすかに香る、優しい風が運ぶ春の匂い。
凍えた腕を一杯に広げて、深く深く深呼吸をしてみよう。
真昼の日差しを浴びたなら、僕らはきっと笑顔になれる。

嫌いな時間は、迷っている時間。悩んでいる時間。
どんな答えを出したって、結局やることは一緒なんだ。
僕らに出来ることは、たった一つ。
生きている実感を追い求めること。
悩むことも迷うこともない。
傷付かない掌では、何も掴めないじゃないか。

いつの日か辿り着けるなら 涙じゃなくて笑顔がいいね


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