トップの一言 日記からの抜粋

笑顔が歪むことなんて
考えたくもなかった
キミがいない
そのことだけで僕は
鏡の前で上手に笑えない


この胸の中に ひとつ
この夢の中に ひとつ
この日々の先に 無限


始まる歌の旋律が
途切れた歌の旋律と
終わった夢の一欠けら
水の流れるその音に
雨の雫を抱き寄せる


朝日と共に描いた夢
「今日は何をしようかな」
夕陽と共に願う夢
「明日は良いコトありますように」
そして
月を見上げて僕らは想う
「いつか……きっと……」


僕のこの声が唄った歌を 忘れないで
いつか僕が唄った 大好きな あの歌を
そしてこの先もずっと 僕は歌を唄う
意味も理由もいらない
ただ 僕は 歌を唄う
それはきっと 呼吸と同じ
考える必要もないくらいに 自然なこと


自由に生きたいと思うのだけれど
自由のために全てを犠牲には出来ない

永遠に生きていたいけれど
一人きりでずっといたいとは思えない

誰も永遠に生きられやしない
それは絶望じゃなくて救い
一生が終われば誰だって死ねるんだ
死は救いじゃなくても
永遠に生きられないことは間違いなく救い

黒い影に沈む 白く細い指
無数の爪

聴こえなかった声があった
今それが聴こえたのに
僕はもう あの頃の僕じゃない

ここではないどこかへ
次はどこへ逃げ出そう?
そして糞ッタレと叫んで
どこまで逃げ続けるんだ?

気が付けば僕はいつも一人
目を閉じて暗い部屋の中
押し潰されそうな孤独に
冷たく笑う

偽善的な愛想笑いを浮かべて
救われる僕

どこに行けば逢えるんだろう?
僕に「はじまり」をくれた彼女に
もし彼女に逢えたとして 僕は
素直に全てを話すことが出来るだろうか?
子供のように泣くことが出来るだろうか?
主の御許で、涙を流し跪く咎人のように
すがるように伸ばした掌を キミは
優しく抱き締めてくれるだろうか?

都合の良い想像ばかりが膨らんで
僕の中の空っぽは、空っぽなまま満たされる

全ては夢
夢の中で見る夢
そしてその夢が終わったとき
次の夢が始まる

僕が目指した場所はどこだったんだろう?
真夏の太陽の下で考えてみた
どこだっていい 結局僕はここに立っている
真夏の太陽の下で 真っ直ぐに立っている
誰が何と言おうと 誰に何を言われようと
こうして 立っているんだ

歩んだ道を振り返り
進むことすら見失う
道を案内していた蝶は
風に壊れて砂になる
踏む足の下 割れる雪
照らす光に輝いて
今日も静かに時満ちる

夢の終わりは 全ての終わり
夢の始まりは 全ての終わり

終焉を告げる鐘は、まだか?


刹那に輝く燐光に
永久に響く旋律に
僕らはゆっくり手を伸ばす
壊さぬように ゆっくりと
時間なんて、止まってればいいのに。

苦しんで苦しんで、世界の全てを呪って死にたい。
それが嫌なら運命よ、俺を殺すな。

止められない 止められないでしょう
貴方の 指の軌跡
柔らかな その仕草に 酔いしれて
私は今日も 夢の中

ひとりでいるべきなのに
ひとりでいられない弱さと
ひとりになろうとしない強さ

孤独なんて、ただの自己陶酔でしかない

だから踊るんだよ! 誰もが羨むくらい上手に!
感嘆の声こそ 僕らの原動力なのだから

そしていつかまた キミはひとり

天使の歌声デスメタル
悪魔の唄う子守唄

その剣を首筋に当て、誓おう
貴女のために 永遠を生きることを
例え貴女が死んだとしても
例え貴女を殺したとしても

鼓動に身を任せて
今日も浴びるは白い月光


たくさんの人が たくさんのことを求めて
たくさんの人の元へと足を運ぶ この世界
でも 誰もそれを持っていないことを知っているから
みんな 自分で作ろうとする
たくさんの人を満たすことの出来る 何かを


あれから幾つかの季節が過ぎて
またこうして訪れた 夏
僕はいつかの夏を繰り返すように
窓枠に、風鈴の紐を結ぶ
川を渡った風が入り込む窓
その風が鳴らす 短い吐息のような響き
白いレースのカーテン越しに見る庭は
薄っすらと、陽炎
ああ……またこうして季節は巡り
向日葵が咲き 蝉が唄い 空は青く澄み渡り
風は柔らかく 日差しはひたすらに暑く
強く 誇らしく 雄々しく
逃げる場所もないほどに
夏が訪れた

庭に水を撒いて 窓ガラスを磨いて
夏を迎える準備をしよう


いつか必ずすることになる後悔を
十年経っても引きずるのか
十年で笑い飛ばせるようにするのか
後悔を そのままにするのか

真っ直ぐ立っていては見えなかったもの
真っ直ぐ立てなくなって初めて見えたもの
斜めに立つからこそ見えるもの
そして それを見たからこそ
真っ直ぐに立ちたいを願うこと

誰もが願う幸せのカタチが
それぞれ違うから
いつも僕らは傷付いて
哀しみだけが降りつのる

壊れる勇気と
立ち続ける元気


少しだけ 悩んでいるのです
僕は本当に、何がしたいんだろう? って
ふとした拍子に考え込んで
全てを終わらせてしまいたくなるのです
だから僕は今日もこうして上の空
現実に馴染めないまま 夢を眺めているのです

そしていつかそれにも飽きたなら
きっと……


波打つ白いカーテンに
あの日の記憶を重ねながら…


灰色の空も
雲が晴れる時を想えば きっと笑える
その上の青空を想えば 胸は高鳴る
行こうよ 灰色の空の下の
その向こうに


無為と覚醒の狭間に揺らめく
音の無い世界の残影を
僕は虚像を抱き締めて
女子中学生のような情けないモチベーションで
今日も生きている。


雨の匂いに目を細め
朝の光を待ちわびる


過ぎた祭りに想いを寄せて
次の祭りに想いを馳せて


夜の扉を開けるように、僕は瞼を持ち上げる。
進んでいる。スピードを上げながら。
僕は思い違いをしていたようだ。
夜に扉なんてなかった。
夜は夢の外枠のように、僕の在る世界を縁取っているんだ。
思うのは、真昼の夢。
太陽の真下にいた時間。
加速して、揺れて、風を力任せに押し退けて……

夜の中を進む。


両手の指を顔の前に立てる。
過ぎた駅を左手で、これから過ぎる駅を右手で、それぞれ指折り数える。
名前しか知らなかった場所。いつか来た場所。知らなかった場所。
ひとつひとつ数える。
溜め息を吐く暇なんてなかった。
窓の外は暗い。
ゆっくり息を吸うと、笑い声が耳の奥から蘇った。

右手の中指が立つ。


二分だけホームに立ち、息をする。
体を満たしていた空気が少しずつ入れ替わる。
少しずつ、近くなって、元に戻るのだろう。
ゆっくりと歩こう。

そして僕らは荷物を背負って……
真っ白な夢の欠片と、ほんの少しの勇気、
それと死んでも消えないくらい素敵な笑顔を抱いて、それぞれの夜に帰る。
次の夢を夢見て。


夏の終わりに降る雨を
涙のように 頬に受け
夏の終わりの蝉の音を
延び行く影に震わせて
夏の終わりが訪れて
夜鳴く虫に 目を閉じる


楽しいことを語るのは楽しい。
哀しいことを語るのは愉しい。
愉悦と快楽に浸って、死んでしまえばいい。


日々に浮かぶ泡の真ん中に
忘れてはいけないたったひとつのこと


この街は風が強いから
真っ直ぐ立っていることが 辛い
この街の夜は静かだから
一人でいることが 怖い
この街は とても 歪んでいるから
僕の歪みも 隠し通せるんだ


思い出したこと ひとつ
忘れたかったこと ひとつ
思い出してしまったから ひとり
声も出せずに 静かに沈む


言えなかった言葉があるから
僕らは言葉を探して紡ぐ
心残りは いつでも残しておくべきだから
そうすれば ずっと
生きていけるから
だから僕らは こんなになっても まだ
歌を唄うことが出来るのだから


壊れた愛が奏でる旋律を
小さな小箱に仕舞って大切に
抱いて 今日も 僕は眠る


眩く輝く青い月夜に
探せど星は見つからず
ただ青い夜に 声も出ず
凍った足は前を向き
凍った腕は空を向き
背に降り注ぐ月光は
冷たい影を地に落とす
願わくならばこの刻を
今だけ永遠と重ね合おう


変わった自分の立ち位置から
見えるようになったもの
見えなくなってしまったもの
嘆くより 哀しむより 今は
もう一度真っ直ぐ立ってみよう


見上げるだけだった 空の青さ
羨むだけ羨んだら
背中に羽根がなくても
いつか僕らは空を舞う
必ず


凍えるほどの風に吹かれ
黄金の朝日に目を細める


ただ、笑いたいから
理由もなく 意味もなく 価値も求めず
皮肉ではなく 嘲りではなく 涙の代わりでもなく
ただ、笑いたいから
純粋に笑うために そのためだけに
僕はまた、目を閉じる


細波のように繰り返される
体の奥から押し寄せる
押し寄せては引き 消えてはまた押し寄せる
恐怖


切り拓かれたこの道に
誰かが遺した足跡が続く
街灯すらない闇の中で
僕らは静かに世界を想う


俺は孤独の中で絶望と対峙する
俺は孤独の中で絶望と対峙する
俺は孤独の中で絶望と対峙する
俺は孤独の中で絶望と対峙する
俺は孤独の中で絶望と対峙する
そして
俺は安寧の中で孤独と対決する


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