『レモンシュガー』

嫌いになるしかなかったの
涙も出ないほど哀しくて
一番好きだったのに
貴方は私を見てくれない
痛くて　苦しくて
言葉にならなくて
でも　忘れられなくて
消せなくて
貴方の優しさを

気まぐれに　ただくれたの？
男の人って残酷ね
初めての微笑みに
私の胸は奪われた

どきどきと切なさが
貴方が私を見る度に
目の前が　滲むほど
気持ちは高鳴って

私だけの貴方をずぅっと夢見ていたけれど
貴方の目に映るのは
私じゃなくて違うひと

好きだった　本当に
毎日眠れないほど
欲しかった　あの笑顔
とても暖かくて
消せなくて　忘れられなくて
嫌いになるしか出来なくて
愛してた　愛して欲しかった
たったそれだけが贅沢なの？


気付いたの　貴方のことよ
「ホントは私を嫌いなの？」
気休めを言わないで
貴方のことならお見通し

無理をして　笑顔見せても　淋しくなるだけなの

出会う前の二人に　今なら戻れるの？

ごまかしは　苦手なの？
演技をするには優しくて
嘘ついて言い逃れる　出来ない人なのね

途中まで編んだマフラー
も一度毛糸に戻すから
今度逢う　誰かさんは　私だけ見ること祈ってて

恋をゲームみたいに
出来ない不器用な二人が
出会って傷付け合ったのは
とても残酷な偶然ね

愛してた　愛してる　今更言ってもどうなるの？
どうせなら　最後くらい
思い切り傷付けて

お願いを　ひとつしたの
誰にも言えないお願いを
大好きな　貴方のことを　忘れられますように

別れれば　きっと貴方は
私のこと　すぐ　忘れるわ
私だけ　貴方のことを　忘れずにいるのは不公平

釣り合った天秤を　最初に揺らしたのはどっち？
私でも　貴方でも　今ではもういいの

さよならと　言わないで
立ち去る姿が淋しくて
さよならは　私から　言わせて欲しかった

ゲームみたいな恋に
憧れ続けていたけれど
この恋で　遊ぼうなんて
私たちには無理だったわ

星空に　落ちた涙も
波紋も残さず消えるなら
ハンカチに　沁み込んでよ
ずぅっと残すから

真っ白な　ブラウスは　貴方の一番のお気に入り
もう二度と　着ないから
誰にも見えない場所に
ひっそりと　静かに
（大切に）　仕舞っておくの