月影差す夜

暗く深い夜に
雨の歌声が響く
抱いて寄せたこの肩に
欠けて降り注ぐ 光

閉じた部屋の中で 伸ばした指は
この夜の鼓動に 融けてきっと届かない

空を焦がす夕陽に
笑顔浮かべて目を細め
幕を下ろした日の終わり
金の朝焼けを 待って

繰り返す苦しみも 振り返らないで
あの日繋いでた手 温もりだけ幸せ

今日 見た夢も
明日 きっと変わる
いつか 逢えるのなら
また  笑顔で

白い夜を見上げ 朝を待とうよ
銀の月の影を 探し夜空見上げよう

今夜 壊れた夢
降る 雨のように
今 貴方に逢いたいから
ただ 駆け出すの

傘も差さずに飛び出した街に
人影写さぬ淡い月影
降るように落ちる貴方の声を
雨の降る音が遮るの
二人の間を阻む夜
私と貴方だけのための夜
今夜この星が終わるなら
この距離を私はゼロにする
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